山と道 京都

鎌倉店を見た時、空間→什器→プロダクト→サービスまで、機能性とデザイン(機能性がデザイン)が一貫されたポリシーに痛く感動した。

その山と道の京都店を我々は設計させて頂くことになった。(緊張する)

鎌倉に施工者と訪ねた時に施工者は山と道に尋ねた。この服のデザインは全て自社で行なっているのですか?と。彼等の答えは「我々は作っては見直し改善し、試して改善。その繰り返しで今という断面があるだけ」といった内容だったと記憶している。その言葉に感動し、そして緊張は溶けた。

我々は我々の分野で正しいと思う事を真摯に行い改善していけば良いのだと。それは人に伝わるのだと。

⚪︎暗さの改善/自然光の美しさ

⚪︎機能的な動線と形態/シナベニヤ什器の積層

⚪︎優しさへの配慮/出角保護などの建築的配慮

地域性、場所性/京都らしさ(明暗のコントラスト)

⚪︎クラフトマンシップ/クリエイターアサインにより逸品を手作りで

⚪︎細部迄プロダクトとして/スイッチまで特注で回答

この仕事で学んだ事の偉大さは計り知れない。

我々も成長する事が出来たと思うが彼等のように改善に改善を重ねたい。

設計監理:ひとともり 長坂純明 担当:田所千絵

照明設計:NEW LIGHT POTTERY

施工:嵩倉建設

特注タイル:NOTA and design

回転什器/スイッチ/特注金物:tuareg

PM:Jens Jensen(山と道)

撮影:河田弘樹